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トルコ大使、市長訪問 原爆資料館など見学

■記者 新山創

 トルコのセリム・セルメット・アタジャンル駐日大使(57)が31日、広島市を訪れた。秋葉忠利市長を訪問し、被爆者の声にも耳を傾けた。

 秋葉市長から核兵器廃絶に向けた市の取り組みに協力を要望され、アタジャンル大使は「前向きに協力したい」と応じた。続いて、原爆資料館(中区)を見学し、国重俊彦副館長の案内で被爆前後の市街地のパノラマ模型などに見入った。

 国立広島原爆死没者追悼平和祈念館(同)では、被爆者の阿部静子さん(82)=海田町=から後遺症に苦しんだ体験などを聞いた。

 アタジャンル大使は「原爆の恐ろしさに、かつてない衝撃を受けた。多くの人が広島を訪れるよう、私生活でも広島訪問の経験を紹介する」と話した。

 大使は京都市内での講演に合わせた広島訪問を希望していた。

(2010年2月1日朝刊掲載)

 

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