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ヒロシマの復興 平和貢献を学ぶ 中区で9ヵ国の研修生

■記者 馬上稔子

 国際協力機構(JICA)の招きで来日したアフガニスタンやパキスタンなど9カ国の研修生が4日、広島市内で、被爆からの復興と市民の平和貢献について学んだ。

 母国の行政機関などで働く27歳から55歳までの男女12人が、中区のNPO法人「ANT―Hiroshima」事務局を訪問。渡部朋子代表理事から、パキスタンの小学校での平和教育や、被爆し12歳の時に白血病で亡くなった佐々木禎子さんをテーマにした絵本を広める活動について聞いた。

 一行は東京などで計3週間の「女性の教育推進セミナー」を受講している。イラク難民の支援に携わっているというヨルダンのサジェダ・アタリさん(27)は「小さな努力が大きな成果を生むことを学んだ。イラク戦争をくぐり抜けた人々の実体験をまとめる活動を始めたい」と話していた。

(2010年2月5日朝刊掲載)

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