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地球市民集会 長崎で開幕 核廃絶 官民挙げ討議

■記者 金崎由美

 官民一体で核兵器のない世界を目指す国際会議「第4回核兵器廃絶―地球市民集会ナガサキ」が6日、長崎市平野町の平和会館で開幕した。8日までの3日間、5月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議に向けた市民社会の役割などをめぐり意見交換する。

 約650人が参加した開会集会で、田上富久長崎市長は「世界の非政府組織(NGO)とも力を合わせ、再検討会議の成功につなげよう」と呼び掛けた。

 海外ゲストとして登壇した米国の市民運動家ジャクリーン・カバッソ氏は「核兵器廃絶は環境問題なども含めた『人間の安全保障』としてアプローチする必要がある」と指摘。英国アクロニム研究所のレベッカ・ジョンソン所長は、潜水艦搭載核戦力の更新を進める英政府の動きを報告し「長崎から反対の声を届けて」と訴えた。

 参加者は、歌手の沢田研二さんが憲法第9条をテーマに歌った「我(わ)が窮状」を合唱し、平和への思いを確認し合った。

 集会は、市民と長崎県・市でつくる実行委員会(委員長・土山秀夫元長崎大学長)の主催。7日は分科会で「核の傘」などをテーマに討議し、8日に長崎アピールを採択して閉幕する。

(2010年2月7日朝刊掲載)

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