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広島五輪招致「背中押したい」 首相、支援に前向き

■記者 岡田浩平

 広島市が検討する2020年夏季五輪の招致について、鳩山由紀夫首相は8日の衆院予算委員会で「被爆地でやりたいと思う気持ちは十分理解できる」と支援に前向きな考えを示した。

 公明党の斉藤鉄夫政調会長(比例中国)が「五輪が被爆地で開かれれば核兵器のない世界への流れをつくる上で大きなエポックメーキングになる。総理もぜひ応援してくれないか」と事前通告をせずに問うた。

 首相は、被爆地開催に理解を示した上で「五輪の政治的利用という話が一部にあるが、そういうものを超えた中で私としても大いに背中を押すことができれば、と考えている」と応じた。

 20年の五輪招致をめぐっては東京都の石原慎太郎知事が再挑戦を表明している。首相が今後の国内候補地の絞り込みを意識して発言したかどうかは不透明だ。

(2010年2月9日朝刊掲載)

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