「トホホ福島日記」 ⑧ 感謝の半面 悲しい気持ち
13年1月22日
昨夏に続き、この夏も「福島の子どもたち」のための保養プログラムが全国のあちこちで開かれている。少しの間でも放射線の影響を避けることができるようにと、多くは民間のボランティアの方々が企画している。
全額無料から数千円、1万円ほどの負担で3~10日間、子どもたちが充実した時間を過ごせるように工夫されている。
昨夏との違いは、保養プログラムが広まり、より多くの企画と参加者があること。その分、福島の保護者はよりよい条件のプログラムを選ぼうとし、キャンセルも多いらしい。主催者の皆さんは相当なご苦労をされていると思う。
わが子を含め、プログラムに参加する子どもたちの様子はほほえましい。しかし「福島の子どもたち」というだけで、ほぼ無償でこんなにたくさんの企画があるのは、裏返せば福島で思い切り外遊びができないということ。ほほえましい光景に流されて、その異常さと危機感を忘れないようにしなければと考えている。(漫画と文・福島市の高校美術教師 赤城修司さん)
(2012年8月14日朝刊掲載)
全額無料から数千円、1万円ほどの負担で3~10日間、子どもたちが充実した時間を過ごせるように工夫されている。
昨夏との違いは、保養プログラムが広まり、より多くの企画と参加者があること。その分、福島の保護者はよりよい条件のプログラムを選ぼうとし、キャンセルも多いらしい。主催者の皆さんは相当なご苦労をされていると思う。
わが子を含め、プログラムに参加する子どもたちの様子はほほえましい。しかし「福島の子どもたち」というだけで、ほぼ無償でこんなにたくさんの企画があるのは、裏返せば福島で思い切り外遊びができないということ。ほほえましい光景に流されて、その異常さと危機感を忘れないようにしなければと考えている。(漫画と文・福島市の高校美術教師 赤城修司さん)
(2012年8月14日朝刊掲載)