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平山画伯に別れの献花 出身地・瀬戸田800人参列

■記者 石田憲二

 昨年12月に79歳で死去した日本画家平山郁夫さんの出身地、尾道市瀬戸田町での「お別れの会」が13日、ベル・カントホールであった。地元や全国からファンら約800人が参列し、花を手向けた。

 白い花で彩られた祭壇には穏やかな表情の遺影と、平山さんが描いたシルクロードの作品をデジタル処理したびょうぶが飾られ、文化勲章も置かれた。黙とうに続き、画業や文化財保護活動の足跡を12分にまとめた追悼DVDが上映された。

 実行委員長の平谷祐宏尾道市長が「たぐいまれな芸術家がこの地に生まれたことは郷土の誇りであり、偉大な業績は末永く語り継がれる」、中国新聞社の川本一之社長は「未来の画壇を築く子どもたちへの思い、古里広島への愛情、ありがとうございました」と別れのあいさつをした。

 長男の廉さん(53)は「家の父はボクシングが好きだった」とエピソードを披露し、感謝の言葉を述べた。

 二胡(にこ)奏者の姜暁艶(ジャンショウイェン)さんらの奏でるシルクロードの曲が流れる中、花を手向ける人の列が続いた。

(2010年2月14日朝刊掲載)

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