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両翼81.94メートル折り鶴 世界一認定 広島で昨夏制作

■記者 桑田勇樹

 広島市民たちが制作した両翼の幅81.94メートルの折り鶴が、英国のギネス・ワールド・レコーズに「世界最大」と認定された。企画した市民グループ「Peace Piece Project」が17日、明らかにした。

 世界一の巨大折り鶴は高さ約36メートル、重さ約1トンの紙製。昨年8月29、30の両日、呼び掛けに応じた市民や学生延べ約800人が広島修道大(安佐南区)の駐車場で作った。被爆地から平和を訴える試みに、近畿や九州からも参加があった。

 昨年10月1日にギネスに申請し、2月10日に認定書が届いた。市役所で記者会見した多田多延子代表は「風雨が強かったが、全員が夜まで作業をしてくれた。報われた」と喜んだ。折り鶴は既に解体している。これまでの記録は、秋田県大館市の市民が2001年に完成させた翼幅78メートルの折り鶴だった。

 同グループはギネス認定を弾みに、広島市が招致を検討中の20年夏季五輪を後押しする考え。21日から「100万人署名運動」を始め、「平和五輪」への賛同の輪を広げていく。

(2010年2月18日朝刊掲載)

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