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APECジュニア会議あす開幕

■記者 明知隼二

 アジア太平洋経済協力会議(APEC)の参加国・地域から青少年が集う「APECジュニア会議in広島2010」が20~23日、広島市内で開かれる。若者の視線で地域の課題や解決策をめぐり意見交換。市内で22、23の両日あるAPEC高級事務レベル会合に向け、提言をまとめる。

 ジュニア会議は「私たちと地球の未来―平和で豊かな社会を築くために」が全体テーマ。広島市と中国新聞社などでつくる実行委が主催する。中区の原爆資料館東館を主会場に、APEC域内からニュージーランドと香港を除く19カ国・地域の37人が参加する。

 東京都在住の米国人詩人アーサー・ビナードさんが基調講演。参加者は環境、食と貧困など四つのワークショップで、英語での議論を深める。最終日に青少年の提案を宣言にまとめ、高級事務レベル会合の議長に手渡す。

 意見交換の様子は市民に公開し、一部で同時通訳もある。参加者は合間に資料館を見学し被爆証言を聞いて原爆被害について学ぶ。

 高級事務レベル会合は南区のホテルで。続いて3月7日まで中区の広島国際会議場も会場に加えて関連会合がある。APEC参加の21カ国・地域から外交・経済担当官僚ら約千人が参加。11月に横浜市である首脳会合に向けた議論の実質スタートとなる。

(2010年2月19日朝刊掲載)

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