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核兵器の役割縮小を 国会議員超党派204人 オバマ氏に書簡

■記者 岡田浩平

 超党派の国会議員が19日、オバマ米大統領へ核兵器の役割を小さくするよう要望する書簡を、ルース駐日米国大使に届けた。賛同した議員は204人に達した。

 民主党の平岡秀夫氏(山口2区)、自民党の西村康稔氏たち与野党の呼び掛け人7人がルース氏に面会。核兵器の「唯一の役割」を米国や同盟国への核兵器使用の抑止に限ると宣言する▽日本の非核三原則に違反する核政策を採らない―などと求める書簡を渡した。

 記者会見した平岡氏らによると、ルース氏は書簡を歓迎し、オバマ氏に届けると約束。ただ「同盟国への核抑止力を弱める印象を与えるのはよくない」と述べ「現実的な対応」の必要性も強調した。オバマ氏の広島訪問に関しては「意思はあると思う」との見方を示したという。

 平岡氏は「核兵器のない世界を目指すオバマ氏を被爆国の国会議員として後押ししたい」と話した。204人の内訳は民主党164人、社民党10人、国民新党1人、自民党5人、公明党19人、みんなの党3人、無所属2人。

(2010年2月20日朝刊掲載)

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