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イラクの運動家 原爆資料館見学 平和の決意新た

■記者 水川恭輔

 イラクの民主的再建に取り組むイラク自由会議(IFC)の女性局長フリヤル・アクバルさん(29)が7日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆資料館を見学した。イラク戦争開戦から5年たつ今も混乱の自国で平和の尊さを訴えようと、8月に原爆写真展を開く準備を進めている。

 写真展の開催に協力している佐伯区の市民団体が案内。資料館で、原爆の熱線で焼けただれた三輪車に衝撃を受けたというアクバルさんは「子どもの命まで一瞬に奪われる状況が、今のイラクにもある」と語った。

 イラクでは、戦争による治安悪化とともに女性への暴力が急増しているという。アクバルさんは、女性が逃げ込めるシェルターの設置や暴力の実態を告発するドキュメンタリー映画の制作活動をしている。

 6日には中区で講演。米軍の占領は混乱しか招かなかったと主張し「米軍の早期撤退とイラクの女性の権利獲得のために世界が声を上げることが重要」と訴えた。

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