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9月のNY公演支援 旧市民球場の空被爆ピアノ響く 演奏会に250人

■記者 桑田勇樹

 9月に米ニューヨークで計画している被爆ピアノの公演に向け、輸送費などを募るチャリティーコンサートが22日、広島市中区の旧市民球場であった。市民有志の実行委員会(竹本宗文委員長)が主催。約250人が聞き入った。

 爆心地から約1.8キロの中区千田町の民家で被爆したアップライトピアノは、マウンドとホームベースの間に配した。広島市出身の歌手原田真二さんや呉市のコーラスグループなど5組が出演。クラシックやオペラの曲を奏でたり、力強い音色に乗せて合唱曲「青い空は」を披露したりした。

 被爆ピアノのコンサートは竹本さんたちが2001年から各地で400回以上開催。今年は米中枢同時テロの発生日に合わせ、実行委が9月11日前後にニューヨークでも開く予定だ。

 バックネット裏で音色を楽しんだ安佐南区の主婦松田美沙子さん(66)は「ニューヨークの人の心にも響きそう」と期待していた。

(2010年2月23日朝刊掲載)

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