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環境や貧困 意見交換 APECジュニア会議

■記者 明知隼二

 アジア太平洋経済協力会議(APEC)参加国・地域の青少年が地域の将来について討議する「APECジュニア会議in広島2010」は3日目の22日、広島中区の原爆資料館東館で意見交換を続けた。合間には宮島(廿日市市)を訪れ、世界遺産の厳島神社などを見学した。

 19カ国・地域からの参加者37人はこの日、環境など4テーマでのグループ討議を続行。食糧の公平な分配をめぐり熱心に議論した「食と貧困」のワークショップでは、「食糧を援助するだけでは価格の不当な低下を招くのではないか」などの意見が出ていた。

 宮島見学には安芸府中高(広島県府中町)の生徒41人が同行し、英語で案内した。インドネシアのアディナ・ハディさん(16)は「たくさんのシカと豊かな自然。とても平和な気持ちになった」と笑顔を見せた。

 23日はワークショップでの討議を総括して宣言にまとめ、APEC高級事務レベル会合の議長に手渡す。続いて中区の広島厚生年金会館で閉会式があり、4日間の日程を終える。

(2010年2月23日朝刊掲載)

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