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3月1日ビキニデー 核廃絶訴え静岡で集会 原水協・禁あすから

■記者 岡田浩平

 中部太平洋マーシャル諸島のビキニ環礁で56年前、静岡県焼津市のマグロ漁船「第五福竜丸」が米国の水爆実験で被曝(ひばく)した3月1日の「ビキニデー」に合わせ、日本原水協や原水禁国民会議が27日から県内で関連行事を開く。5月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議へ核兵器廃絶の機運盛り上げを図る。

 原水協系は静岡市駿河区のグランシップで、27日に米国やマーシャルの反核活動家らを迎えての国際交流フォーラム、28日に「核兵器のない世界を」の署名推進などを誓う全国集会を開く。1日は被曝して亡くなった無線長久保山愛吉さんの墓前祭を焼津市の弘徳院で営んだ後、市文化センターで元乗組員が参加する集会を開く。

 原水禁系は1日に静岡市葵区の静岡労政会館で全国集会を開催。広島市立大広島平和研究所の浅井基文所長が再検討会議をテーマに講演。マーシャルのジベ・カブア駐日大使もあいさつする。2日に久保山さんの墓前祭を開く。これらに先立ち、28日に御前崎市にある中部電力浜岡原発の視察も計画している。

(2010年2月26日朝刊掲載)

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