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離着陸訓練施設 近郊に整備せず 国が岩国市に文書回答

■記者 広田恭祥

 防衛省は25日、岩国市に対し、米空母艦載機の恒常的な離着陸訓練(FCLP)施設を米海兵隊岩国基地(岩国市)と近郊に整備しない考えを文書で回答した。

 中国四国防衛局の中村範明局長が市役所を訪問。「政府としては、岩国基地とその近郊を恒常的施設の整備場所とする考えはありません」とする北沢俊美防衛相の回答文書を福田良彦市長に手渡した。

 福田市長は「市民の不安も払拭(ふっしょく)されると考えている。具体的場所選定がどうなるのか国の動向を見守りたい」と述べた。  FCLP施設の場所選定について、前政権時の日米合意は「2009年7月かその後できるだけ早い時期」としている。

 岩国市は普天間飛行場(沖縄県)の移設問題に絡む政府の在日米軍再編見直し方針で、岩国基地に影響が及ぶことを懸念。今月10日、市、山口県、中国四国防衛局が開いた三者協議会の場で、福田市長が岩国基地と近郊にFCLP施設を整備しないことを文書で確約するよう求めていた。 

(2010年2月26日朝刊掲載)

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