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「北東アジア非核化急務」 日韓国会議員がシンポ

■記者 岡田浩平

 日本、韓国、北朝鮮の3カ国を対象とする北東アジアの非核化について日韓両国の国会議員が意見交換するシンポジウムが27日、都内であった。北朝鮮の核問題と並行してすぐに議論すべき課題だとの指摘が相次いだ。

 国際的な議員組織である核軍縮・不拡散議員連盟(PNND)の日韓両支部の共催で約100人が参加。両国各4人の国会議員が討論した。

 非核化推進の前提として、北朝鮮の核問題を解決すべきだとの考えが一般にあることを踏まえ、韓国の野党、民主労働党の権永吉(クォンヨンギル)氏は「順序ではない。ともに進めないといけない」と強調。民主党の平岡秀夫衆院議員(山口2区)も「非核化を強く提唱することで、北朝鮮に核施設の無能力化を促そう」と同調した。

 日本の民主党核軍縮議連が掲げる「北東アジア非核兵器地帯条約」では3カ国に対し米国、中国、ロシアが核攻撃をしない消極的安全保障を盛り込む。韓国の民主党の李美郷(イミギョン)事務総長は「核大国の約束が北朝鮮に核放棄を約束させる道になる」と指摘した。

(2010年2月28日朝刊掲載)

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