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1200万人署名 達成誓う ビキニデー原水協集会

■記者 岡田浩平

 静岡県焼津市のマグロ漁船「第五福竜丸」が米国の水爆実験で被曝(ひばく)してから56年目の「ビキニデー」(3月1日)を前に、日本原水協は28日、静岡市で全国集会を開いた。約1200人が参加し、5月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議に出す「核兵器のない世界を」の署名者1200万人達成を誓い合った。

 高草木博事務局長が基調報告し、各国に核兵器廃絶の速やかな交渉開始を求める署名が400万人を超えたと発表した。「この流れを全国の隅々に押し広げ、国民の核兵器廃絶の意思をNPTに届けよう」と呼び掛けた。ニューヨークである再検討会議の関連行事に参加する被爆者や若者も意気込みを語った。

 また海外からの活動報告で、米国の市民団体アメリカフレンズ奉仕委員会のジョゼフ・ガーソン氏は「米政府の優先課題は核不拡散であり廃絶ではない」と指摘し、廃絶へ国際的な共同行動を訴えた。

 1日も集会などを焼津市で開催する。一方、原水禁国民会議も静岡市で集会を開く。

(2010年3月1日朝刊掲載)

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