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ドミニカに被爆アオギリ 中区で報告会市民団体、成長を確認

■記者 森田裕美

 広島で被爆したアオギリ二世の種を携え、1月下旬に中米ドミニカとコスタリカを訪れた市民団体「ヒロシマ・ドミニカ アオギリ平和友好の会」が6日、広島市中区の事務所で帰国報告会を開いた。

 参加者約10人を前に、訪問団長を務めた元中国放送ディレクター水野喬さん(69)=大阪府泉佐野市=が説明。ドミニカで団員5人が市民にアオギリの種を届けて交流している様子を、撮影したビデオや写真入り資料で紹介した。

 友好の会は広島東洋カープのドミニカ選手後援会が母体。後援会メンバーが8年前に持参したアオギリの苗が、高さ1メートル以上に成長しているのも確認したという。

 平和憲法を持つコスタリカにも立ち寄り、国際協力機構(JICA)の職員に種を託した。水野団長は「今後もドミニカを経由地に、核兵器に反対し命の大切さを伝えるアオギリを、中南米地域に広めたい」と力を込めていた。

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