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卒業制作のちぎり絵で「明日の神話」 南区の大州中

■記者 藤村潤平

 広島市南区の大州中の3年生143人が、卒業制作で岡本太郎の原爆壁画「明日の神話」の巨大ちぎり絵を作り上げた。3年間の総合的な学習の時間で学んだ平和をアピールする表現法の集大成として取り組み、11日の卒業集会で保護者らに披露した。

 ちぎり絵は、同中体育館の2階通路からつり下げて展示した。原寸の2分の1となる縦約2.7メートル、横約15メートル。模造紙56枚に16色の折り紙をちぎって張り付け、つなぎ合わせた。

 総合的な学習の時間では、詩の朗読や合唱で平和を大切に思う気持ちを表してきた。その集大成として全員で巨大ちぎり絵を制作するアイデアが浮上。図案は、生徒から最も支持を集めた「明日の神話」を選び、4カ月間掛けて完成させた。

 構想から携わった卒業集会実行委員の寺西一起君(15)=南区向洋新町=は「予想以上に迫力がある。一人一人の力を合わせると大きな力になると実感した」と満足そうだった。ちぎり絵は12日の卒業式でも公開した。

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