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「黒い雨」調査踏まえ 健康診断区域見直し 厚労相方針

■記者 岡田浩平

 広島原爆投下の直後に降った「黒い雨」の降雨地域の住民援護策として国が指定している健康診断特例区域の見直しについて、長妻昭厚生労働相は9日、広島県、広島市が月末にまとめる黒い雨の降雨状況の調査を踏まえて検討する考えを示した。

 国は、黒い雨の大雨地域を特例区域に指定し健康診断受診者証を交付している。県、市の調査では降雨地域が大雨地域の約6倍に及ぶ可能性が指摘されている。参院予算委員会で長妻氏は、区域の見直しについて「かなり綿密な調査と聞いている。正式な結果を専門家に分析してもらい、対応が必要であれば検討する」と述べた。共産党の仁比聡平氏(比例)の質問に答えた。

(2010年3月10日朝刊掲載)

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