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密約の廃棄訴え 広島で座り込み

■記者 林淳一郎

 核兵器持ち込みなど日米密約をめぐる外務省の調査結果の公表を受け、広島県原水協や被爆者たちは14日、広島市中区の原爆慰霊碑前に座り込み、密約の廃棄や非核三原則の厳守を訴えた。

 57人が正午から約45分間座り込んだ。広島市立大広島平和研究所の浅井基文所長(68)も参加し、「密約の廃棄だけで問題は解決しない。日本への核持ち込みをなくすことが大事だ」と訴えた。

 県原水協の大森正信筆頭代表理事(80)は「国是の三原則をなし崩しにしてはならない」。県被団協の金子一士理事長(84)は「密約は悪質な歴史の偽造。三原則を守る国民的運動を強めよう」と声を振り絞った。

 座り込み後、県原水協と県被団協は、非核三原則の法制化を求める鳩山由紀夫首相あての要請文を送った。

(2010年3月15日朝刊掲載)

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