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岩国を低空飛行 普天間所属の米軍ヘリ4機か

■記者 広田恭祥

 岩国市中心部で17日正午すぎ、4機編隊で低空飛行するCH46輸送ヘリコプターが、山口県平和委員会筆頭代表理事の久米慶典県議を含め複数の市民に目撃された。4機は米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属とみられる。市民からの6件の苦情を受けた市は、米海兵隊岩国基地に事実関係を照会している。

 久米氏によると、同日午後0時25分ごろ、同市麻里布町の自宅で激しい騒音を聞き外に出ると、4機が北西から南東へ飛行。機体下部が鮮明に分かる低空で、市と同基地の確認事項の「市街地上空の飛行高度4千フィート(1219メートル)」を明白に違反していた、という。 また、同基地に近い場所で目撃した別の市民によると、4機は同0時半ごろ、基地南側から着陸したという。

 久米氏は、今月に入り事前通告なしの滑走路の時間外運用が5日間あるなど「市との確認事項違反が頻発している。米軍の横暴だ」と抗議。普天間所属機の編隊飛来について「周辺で訓練をしたのでは。普天間代替施設として岩国基地の可能性を示す運用ではないか」と指摘している。

(2010年3月18日朝刊掲載)

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