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CTBT批准 米の現状学ぶ 広島の高校生

■記者 明知隼二(ワシントン発)

 原爆投下国の若者たちに核兵器廃絶を訴えようと渡米した「中高生ノーニュークネットワーク広島」の高校生3人は22日午後(日本時間23日午前)、首都ワシントンでの活動を始めた。

 金森雄司君(17)、高本友子さん(17)、岡田悠輝君(16)の3人はこの日、ロビイスト活動に取り組むクエーカー教徒団体「連邦立法に関するフレンズ委員会」を訪ね、包括的核実験禁止条約(CTBT)批准に向けた米上院の状況を学んだ。

 応対した立法担当代表のデビッド・カルプ氏は、上院議員の地元支援者を通じて働き掛けるほか、地元紙に社説の掲載を要請するなどの批准促進活動を説明した。さらにカルプ氏は「多くの米国人は原爆投下の詳細を知らない」と指摘。米国の若者に原爆被害を伝える際には、破壊力のすさまじさと同時に放射線の長期的な影響も説明するよう助言した。

 高本さんは「白血病で亡くなった佐々木禎子さんの物語を伝えるなど、核兵器を怖いと感じる人を米国でも増やしていくことが重要だと思う」と感想を話していた。

(2010年3月24日朝刊掲載)

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