×

ニュース

米の学生に平和発信へ 女学院中・高生が出発

■記者 新田葉子

 広島女学院中・高の生徒が23日、米オハイオ州のマウントユニオン大での研修ツアーへ出発した。平和の発信や異文化理解を通じ、半世紀以上にわたる両校のきずなを深める。

 中学3年と高校1年計10人が、大学で講義を受けたり、現地の福祉施設を見学したりする。学生集会にも参加し、広島の原爆被害を伝え、平和に向けた日ごろの取り組みを発表する。リーダーの田中麻由子さん(16)は「核兵器はいけないとの思いは共有できると信じ、積極的に発言したい」と意気込む。4月3日に帰国する。

 マウントユニオン大には1952年、日本から初の留学生として女学院高出身の村上芳野さんが入学。卒業後に早世した村上さんを悼み、同大学は奨学金制度を設けて女学院からの留学生を受け入れてきた。交流をさらに発展させようと両校が今回の研修を準備。新年度以降も継続するという。

(2010年3月24日朝刊掲載)

関連記事
核兵器廃絶 中高生が連携 広島・沖縄 きょうから街頭署名(09年7月27日)
20年までに核兵器廃絶を 毎月20日に署名活動(09年6月18日)
核兵器廃絶へ署名活動 広島女学院高と盈進中・高の生徒(09年4月 1日)

年別アーカイブ