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同世代に「被爆」語る 広島の高校生 ワシントンの高校訪問

■記者 明知隼二(ワシントン発)

 米国で核兵器廃絶を訴えている「中高生ノーニュークネットワーク広島」の高校生3人は23日(日本時間24日)、首都ワシントンの公立高を訪ねた。同世代の生徒に原爆被害を伝え、平和の意義をアピールした。

 金森雄司君(17)、高本友子さん(17)、岡田悠輝君(16)の3人はワシントン北部のルーズベルト高を訪問。2回に分けて15~18歳の計27人に、パソコン画面で原爆投下直後の広島市街や負傷者の写真を見せ、熱線の威力や放射線の人体影響について説明した。

 さらに白血病のため12歳で亡くなった佐々木禎子さんの物語も紹介。「自分や友達の身に置き換えて想像してみてほしい」「家族や友人にも伝えてほしい」と語りかけ、一緒に折り鶴をつくった。

 身を乗り出してパソコン画面をのぞき込んだ米国の生徒は「原爆の結果がこれほどひどいとは知らなかった」などと驚いた様子。リカ・スプリッグスさん(15)は「米国で核兵器廃絶を訴える彼らの熱意に勇気づけられた。私も平和のために行動したい」と話していた。

(2010年3月25日朝刊掲載)

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