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民主下院議員に面会 米訪問の高校生 大統領への手紙託す

■記者 明知隼二(ワシントン発)

 米国で核兵器廃絶を訴えている「中高生ノーニュークネットワーク広島」の高校生3人は24日午後(日本時間25日午前)、ワシントンでデニス・クシニッチ下院議員(民主党)に面会し、オバマ大統領あての手紙と千羽鶴を託した。

 金森雄司君(17)、高本友子さん(17)、岡田悠輝君(16)の3人は、平和省の設立提唱などで知られるクシニッチ氏の事務所を訪問。ネットワークの仲間たちと書き上げたオバマ大統領に広島訪問を求める手紙と、市民が折った千羽鶴を手渡した。クシニッチ氏は「必ず渡す。大統領も喜ぶだろう」と応じた。

 高校生たちは「被爆地で生まれ育ち、核兵器の恐ろしさや平和の大切さを身近に感じてきた」と廃絶への思いも伝えた。クシニッチ氏はうなずき、「平和はつくり出すもの。皆さんのメッセージが世界を変える力になる」とエールを送った。

 核兵器廃絶への願いをこめた折り鶴は、高校生たちの呼び掛けで約4万5千羽が集まっている。残りは今月中にも米国へ発送する。

(2010年3月26日朝刊掲載)

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