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ユニタール広島事務所 アフガン研修生を50人に倍増

■記者 新田葉子

 広島市中区の国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所は今年から、アフガニスタン復興支援のため受け入れている研修生を倍増する。アフガニスタン独立行政改革公務委員会(IARCSC)のアフマド・モシャエド委員長らが2日、同事務所を訪れ、アレクサンダー・メヒヤ所長と覚書を交わした。

 広島事務所は2003年から、アフガニスタンの公務員らを被爆地に招いて研修する「奨学プロジェクト」に取り組んでいる。IARCSCは新たに、米政府機関の国際開発局からの援助金の一部を同プロジェクトに振り向けると決定。広島での研修生を従来の年25人から50人へと倍増することにした。

 モシャエド委員長は、研修生は帰国後、アフガニスタンの行政機関で財務や人事などの要職を務めていると強調。「30年余りの紛争で教育や能力開発の機会がすべて失われた。若いリーダーが悲劇から復興した広島を見て、再建への希望と決意を新たにしている」と意義を語った。

(2010年4月3日朝刊掲載)

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