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「北朝鮮の被爆者」記録 中区で映画上映会

■記者 増田咲子

 被爆者健康手帳の取得を望む北朝鮮の女性を描いた記録映画「ヒロシマ・ピョンヤン 棄(す)てられた被爆者」の上映会が25日午後1時、広島市中区のアステールプラザである。広島の在外被爆者支援団体メンバーらが実行委(豊永恵三郎委員長)を設けて企画した。

 映画はフォトジャーナリストの伊藤孝司監督=三重県=が平壌を訪れ、広島で入市被爆したという李桂先(リ・ゲソン)さんの暮らしや肉声を収録した。上映会では伊藤監督の舞台あいさつや、広島市立大国際学部の金栄鎬(キム・ヨンホ)准教授の講演もある。

 在日本朝鮮人被爆者連絡協議会の李実根(リ・シルグン)会長は、北朝鮮で暮らす被爆者には日本との国交がないため援護が届かないと指摘し「日本政府は人道的立場から早急に救済努力をしてほしい」と話している。

 大人千円(当日1300円)、高校生以下無料。事務局の広島映画センターTel082(293)1264。

(2010年4月7日朝刊掲載)

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