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核廃絶署名660万人集まる 連合・原水禁・核禁会議が集会

■記者 岡田浩平

 5月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議を前に、連合、原水禁国民会議、核禁会議が8日、都内で集会を開いた。3団体で取り組んだ核兵器廃絶を求める署名が660万人を超えたと発表。再検討会議の成功に向けた行動を誓い合った。

 約400人が参加した。連合の古賀伸明会長は5年前の前回会議で具体的な合意が得られなかった点を指摘。「今度こそ核軍縮、核拡散防止、核兵器廃絶へ実質的な道筋の合意がなされるよう3団体は最大限努力を」と呼び掛けた。

 福山哲郎外務副大臣は「前政権と比べ、はるかに廃絶の意思を持って首相も外相も主張している」と述べ、政府外交への理解を要請。外務省の鈴木秀雄軍備管理軍縮課長は再検討会議での目標に、安全保障政策上の核兵器の役割減少への前向きな合意などを挙げた。

 3団体は、昨年5月から本格的に集めた660万6431人分の署名を政府、国連に提出する。

(2010年4月9日朝刊掲載)

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