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平和公園で市が動画配信 被爆証言や記念碑解説

■記者 野田華奈子

 広島市は10日午前10時から、中区の平和記念公園で、平和をテーマにした動画を携帯電話やパソコンの端末向けに配信する。関連のサイトも開設し、観光客の利便性を高める。

 動画とサイトによる情報サービスの愛称は「広島P2ウォーカー」。「平和(Peace)」と「公園(Park)」の頭文字にちなんで名付けた。公募で選んだ中国放送(中区)が運営する。

 動画は、ワンセグ機能付きの携帯電話などで見られる。中国放送が過去に放送した番組や新たに制作した内容を24時間繰り返し放送する。被爆者の証言、記念碑の解説、原爆投下後の街の様子を紹介。お好み焼き店などのグルメ情報も流す。サイトにも平和や観光情報を載せる。

 公園内の専用アンテナなどの整備費や動画製作費には、国の情報通信技術の交付金約1700万円を充てた。

 市の天野博司ICT連携推進担当課長は「平和学習にも利用してもらい、広島の魅力発信につなげたい」と活用を呼び掛けている。情報サイトはhttp://p2walker.jp/

(2010年4月10日朝刊掲載)

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