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原爆投下 英語で問う 平和教育研 冊子作製

■記者 増田咲子

 広島県教組の教員や大学教授らでつくる広島平和教育研究所(広島市東区)は、学習用冊子「原爆はなぜ投下されたのか?」=写真=を日英両語で作製した。米国で5月にある核拡散防止条約(NPT)再検討会議でも配布する。

 原爆開発の経緯、日本への投下理由など6項目について一問一答形式でまとめた。投下理由は早期終戦や人体実験など複数の説を掲げ、読む人に考察を促している。

 永井秀明研究員(74)は「米国では兵士を救うための早期終戦説が通っているが、それは後付けの理由だ。原爆の正当化をやめなければ、核兵器廃絶にはつながらない」と冊子に込めた思いを話している。

 B5判、38ページ。千部を印刷した。NPT再検討会議の参加者らに配る。原爆資料館(中区)での販売も申請している。300円。研究所Tel082(264)1751。

(2010年4月15日朝刊掲載)

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