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平和市長会議 NPTでロビー活動へ 秋葉市長「核廃絶の機運生かす」

■記者 増田咲子

 核兵器廃絶を目指す平和市長会議は、5月の核拡散防止条約(NPT)再検討会議に合わせて米ニューヨークに世界各地の市長が集結し、積極行動を取る。会長を務める広島市の秋葉忠利市長は15日、市役所で記者会見し「核兵器廃絶への機運を生かす機会にしたい」と渡米に向けた決意を語った。

 平和市長会議は、2020年までの廃絶への道筋を示す「ヒロシマ・ナガサキ議定書」を再検討会議で採択するよう提唱。5月4日には国連本部ビル内で会合を主催してアピールし、各国政府代表へのロビー活動を繰り広げる。現段階で約70都市から市長や随行者ら約170人が参加を申し込んでいる。

 秋葉市長は1日には現地での非政府組織(NGO)平和集会でスピーチ。2日は平和行進に加わる。再検討会議が国連本部で開幕する3日は傍聴のほか日本被団協の原爆展会場を訪れる。7日は再検討会議で演説する。

 ヒロシマ・ナガサキ議定書の採択の見通しは立っていない。秋葉市長は記者会見で「NGOや志を同じくする政府と連携を図り、動きをさらに大きくする機会にしたい」と述べた。

(2010年4月16日朝刊掲載)

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