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非核三原則 首相、法制化に慎重 秋葉市長と面会 

■記者 岡田浩平

 鳩山由紀夫首相は16日、官邸で広島市の秋葉忠利市長、藤田博之市議会議長と面会した。非核三原則の順守は言明したが、市長らが求めた法制化については慎重な姿勢を崩さなかった。市が検討する夏季五輪の招致は個人的に後押ししたい考えを伝えた。

 秋葉市長によると、首相は「三原則の重要性は揺るぎない。順守する考えを内外に表明したい」と説明。ただ、法制化については課題があると指摘し「検討したい」と述べるにとどまった。

 また市の五輪招致に関し、2月の衆院予算委員会で首相が「背中を押したい」と答弁したことに秋葉市長が感謝した。首相は各国との誘致合戦を念頭に「広島のアピール力はそれなりにある。個人的には国会で言った通りに考えている」と語ったという。

 一方、首相は5月に米国ニューヨークである核拡散防止条約(NPT)再検討会議への出席は日程の都合で難しいとの見通しもあらためて示した。

 秋葉市長らは、外務省で西村智奈美政務官、国会内で民主党の今野東副幹事長にも非核三原則の法制化を要請した。

(2010年4月17日朝刊掲載)

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