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元青年海外協力隊員が広島大で「中米での原爆展」を報告

■記者 小山顕

 東広島市の広島大生物生産学部の新入生たちが7日、中米のホンジュラスで原爆展を開いた元青年海外協力隊員から話を聞いた。大学が今春から進める平和教育の一環。

 大学近くの国際協力機構中国国際センター(JICA中国)であった講義には、53人が出席。3月までホンジュラスで2年間活動した木村哲也さん(32)が、現地の3都市で計1週間開いた原爆展について報告した。

 日本の被爆者の証言を伝え、被爆直後の広島市の写真も展示。千羽鶴の折り方も教えた。現地の住民からは「今も広島は焼け野原なのか」といった質問があったという。

 新入生の新宅航平さん(18)は「世界で何が起きているかを学び、新しい視点を持ちたい」と話していた。

 広島大は「自由で平和な一つの大学」を建学精神に掲げ、今春から新入生全員に原爆資料館(広島市中区)など県内5カ所の平和関連施設の見学を義務づけている。

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