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世界遺産保全へ研修会 広島でユニタール 27ヵ国参加

■記者 増田咲子

 世界遺産の管理・保全についての研修会が19日、広島市中区の広島商工会議所ビルで始まった。国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所の主催で7回目。27カ国から政府関係者や研究者ら39人が参加した。

 開講式に続き、国際記念物遺跡会議(イコモス)のダンカン・マーシャル氏が各地の世界遺産の現状や保全の必要性について説明した。遺産の保全状況を指標で示すための講義もあった。

 イラク考古遺産庁の上級技術者マハ・アルオバイディさん(50)は「国内の混乱で保全の危機にさらされた世界遺産もあり、遺産の価値が国民に広く知られていない。ここで得た知識や情報を持ち帰りたい」と話していた。

 研修会は23日までの5日間。21日午後6時半からは同商議所ビルで市民向け公開セッションもある。ユニタール広島事務所Tel082(511)2424。

(2010年4月20日朝刊掲載)

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