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OBサミット 広島宣言を採択 「核兵器の使用は犯罪」

■記者 金崎由美

 各国の元首脳らによる「インターアクション・カウンシル(OBサミット)」の第28回年次総会は2日目の19日、広島市南区のホテルで本格討議に入り、核兵器を非合法化する道筋について核拡散防止条約(NPT)再検討会議で合意することなどを提案した「広島宣言」を採択した。

 ほかにNPT再検討会議で議論するべき事項として、国連総会や国連安全保障理事会で「核兵器の使用は人類に対する犯罪である」と宣言することを挙げた。

 さらに核保有国に対し、核兵器の先制不使用宣言や、核兵器の警戒態勢の解除、核兵器に依存しない国家間の同盟関係の再定義―を求めている。

 宣言は、欠席したイランのハタミ前大統領を含む元首脳らメンバー19人と秋葉忠利広島市長らを合わせ参加者42人の連名。OBサミットは最終日の20日、共同声明を発表して閉幕する。

(2010年4月20日朝刊掲載)

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