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ヒストリー

ヒロシマの記録2007 6月

2007/6/1
国立広島原爆死没者追悼平和祈念館が、館内で韓国から来日している被爆者2人の証言を映像で記録する。本年度から取り組む在外被爆者の証言ビデオ収録の第1弾
2007/6/3
長崎県の独居被爆者のうち、被爆体験の記憶が強烈な人は日常生活での精神的健康度が低い傾向にあることが、長崎大と長崎県の合同調査で判明。長崎大の三根真理子准教授(疫学)が、広島市であった原子爆弾後障害研究会で報告
2007/6/5
米エネルギー省の前身で核開発を担った原子力委員会(AEC)が、1959年、原爆の残留放射線の人体影響を「否定」する目的で、放影研の前身の原爆傷害調査委員会(ABCC)に被爆者調査を促していたことが、米テキサス大テキサス医療センター図書館所蔵の文書から判明
2007/6/6
ABCCが、被爆の遺伝的影響を探るため、発足前年の46年から広島市や呉市、助産師らと新生児調査の打ち合わせを重ねていた経緯を示す文書が米で見つかる
2007/6/8
背中のケロイドをさらし「原爆一号」と呼ばれた吉川清氏=86年に74歳で死去=が、広島で初期の被爆者組織「原爆傷害者更生会」を結成する前の51年3月、ABCCに、組織化への側面支援を求めて接触していたことを示す文書が米学士院で見つかる
2007/6/9
平和運動に尽力した2人のノーベル物理学賞受賞者、故湯川秀樹、故朝永振一郎両博士の業績を振り返る企画展が、広島市こども文化科学館で始まる
2007/6/11
原爆症認定制度の見直しを目指す自民党小委員会のメンバー6人が、広島市を訪れる。広島赤十字・原爆病院や原爆養護ホーム舟入むつみ園などを訪問し、高齢化した被爆者の現状に触れる
2007/6/21
長崎市で開かれていた放影研の理事会が、被爆二世健康影響調査の継続に向け努力する方針を決め、2日間の日程を終える
2007/6/28
広島市議会が、原爆症認定基準の抜本的改善を国に求める意見書案を全会一致で可決
2007/6/28
外務省が広島大に委託した「平和構築の寺子屋」事業の説明会が中区の広島大東千田キャンパスで開かれる。同事業は、紛争終結後の復興支援に当たるなど平和構築の担い手を育てる研修制度
2007/6/29
被爆者と原爆投下にかかわった米国人の証言をつづったドキュメンタリー映画「ヒロシマナガサキ」の披露試写会が、原爆資料館東館であった。日系米国人三世のスティーブン・オカザキ監督は上映後、作品に込めた思いを訴える
2007/6/29
IAEAのハイノネン事務次長率いる実務代表団が、北朝鮮寧辺の核施設視察を終了、事務次長は平壌のホテルで、非核化に向けた「初期段階措置」となる稼働停止対象の核施設は5カ所になるとの見通しを示す
2007/6/30
久間章生防衛相が、千葉県柏市で講演し、米の原爆投下について「長崎に落とされ悲惨な目に遭ったが、あれで戦争が終わったんだという頭の整理で、しょうがないなと思っている。それに対して米国を恨むつもりはない」と述べる

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