ヒロシマの記録２００４ ７月
04年7月1日
市民団体「被爆者が描いた原爆の絵を街角に返す会」が４基目の絵碑を広島市中区の日本福音ルーテル広島教会に設置
原発の使用済み核燃料を地中深く埋めて捨てれば、再処理方式に比べてコストは半分以下との試算を政府が公表していなかったことが判明
被爆３年後の広島を舞台にした映画「父と暮せば」の試写会が広島市内であり、主演の宮沢りえさんと黒木和雄監督が舞台あいさつ
広島県内の青年海外協力隊員が原爆資料館で世界各地への赴任前の平和学習
広島市中区の本通り商店街で、全国から届いた折り鶴を七夕飾りにしてつるす「星に願いを…」が始まる
佐々木禎子さんの兄雅弘さん＝福岡県那珂川町＝が、自分と妹の母校である広島市中区の市立幟町小で初めて講演。サダコの物語を語り継ぐ教師たちのグループも発足
イラストレーターの黒田征太郎さんが広島市内で、広島の被爆からの復興も盛り込んだ絵本「水の記憶」（仮題）を出版すると発表
広島市が被爆６０周年記念事業の基本計画を発表。第１次分として２６件の事業計画を盛り込む
広島市似島での遺骨発掘調査で見つかった陶器製のボタンが、当時の旧制山陽中学（現・同市西区の山陽高）１年生の遺品である可能性が高いことが判明
冷戦期の１９６０年代に米軍がソ連や中国との全面核戦争を想定した最初のシナリオの概要が、機密指定を解除された米公文書から判明
ロシアのイワノフ国防相が英国で講演し、ロシアも小型核の開発を重視していく姿勢を示す
広島市が、似島で実施中の原爆死没者遺骨発掘調査の対象エリア拡大を決定
追悼祈念館が遺族に限定していた遺影登録を同窓会などにも拡大したのを受け、旧・山中高等女学校の同窓生が原爆の犠牲になった級友の遺影を持参
英政府の調査委員会が、開戦前のイラクが大量破壊兵器を保有していたとする英情報機関の情報に「重大な欠陥があった」と批判する報告書を発表
米国や旧ソ連などの大気圏内核実験で北半球に降下した放射性物質は、従来の推定量の約１・５倍に達することが気象庁気象研究所の青山道夫主任研究官らの分析で判明
長崎原爆を投下したＢ２９爆撃機の機長チャールズ・スウィーニー氏が死去、８４歳
大阪市原爆被害者の会（約２８００人）が、会員の高齢化などを理由に解散。３９年間の歴史を閉じる
原爆の放射線で感光した広島赤十字病院（現広島赤十字・原爆病院）のエックス線フィルムが、都内に残っていた理化学研究所の故仁科芳雄博士の遺品の中から新たに見つかる。感光フィルムは原爆と判断する根拠になった
広島大病院で研修中のイラク人医師フサーム・サリッヒさんが広島市内で講演。劣化ウラン弾の健康影響を指摘
原爆資料館など広島、長崎市の原爆関連施設４館と中国新聞社などが、被爆資料や遺影、被爆体験記などの全国規模での収集事業に着手
米国のビキニ水爆実験で被災したマーシャル諸島ロンゲラップ島の元村長ジョン・アンジャイン氏が死去、８１歳
長崎県・市が派遣した医師団が韓国慶尚南道・陝川で韓国人被爆者の集団健康診断を実施
追悼祈念館が、被爆者の手記の朗読事業を本格事業化する方針
広島県「黒い雨」原爆被害者の会連絡協議会が、降雨地域の指定拡大を厚生労働省に陳情
都内で日本と韓国の被爆二世が意見交換するシンポジウム
佐々木禎子さんの遺影が追悼祈念館に登録される
似島での原爆死没者遺骨発掘現場で、「内谷」と彫られたプレートと「大盛」姓の印鑑が１点ずつ出土
札幌市で国連軍縮札幌会議が開幕
「ヒロシマ・グラウンド・ゼロ」プロジェクトが、原爆が爆発した瞬間や、炎が一帯を飲み込む場面の絵コンテを公開
韓国被爆二世の会の李承徳会長が都内で会見し、韓国の政府機関である国家人権委員会が初の被爆二世実態調査を実施すると言明
似島での原爆死没者の遺骨発掘調査が終了。遺骨８５体と遺品６５点が出土
似島で見つかった「内谷」と刻まれたプレートについて、広島市安芸区の内谷司さんが、広島女子商業学校（現広島女子商学園高）２年生だった妹セツコさんのものではないかと名乗り出る。市は８月３日に引き渡す
広島市が平和記念公園一帯の保存・整備の在り方を検討するため新設した「平和記念施設あり方懇談会」広島会議が市役所で初会合
坂口力厚生労働相が会見で、北朝鮮に住む被爆者の支援実現を目指す意向を表明
広島県原水禁が「原水爆禁止運動５０年の歩み」を発刊
広島市内で国際シンポジウム「エノラ・ゲイの閃光（せんこう）―戦争と破壊の象徴」開催
第五福竜丸が被曝した水爆実験をはじめ、１９５０年代の一連のビキニ核実験で日本近海にプルトニウムが堆積（たいせき）していることを、放射線医学総合研究所の山田正俊氏らが確認
