ヒロシマの記録1999 2月
99年2月1日
1999/2/2
長崎大医学部がチェルノブイリ原発事故後、周辺地域で多発した小児甲状腺(せん)がんの診療を支援しようと、ベラルーシのゴメリ州立検査センターと衛星通信で診療データを送受信する「国際ヒバクシャ学術情報交換システム」を始める
1999/2/5
広島市の平和記念公園対岸にある韓国人原爆犠牲者慰霊碑の公園内移設を進める「移設委員会」が発足
1999/2/8
東京電力、関西電力、日本原子力発電が、運転開始から30年経過する原発の運転継続は可能とする報告書を通産省資源エネルギー庁に提出
1999/2/8
広島市の平和記念公園内にある原爆ドームの健全度調査が始まり、壁の傷み具合や地盤の沈下などを調査
1999/2/9
米がネバダ州の地下実験場で6回目の臨界前核実験を実施(日本時間10日)
1999/2/10
米の臨界前核実験に抗議し、広島県原水協など8団体、広島県原水禁や連合広島など13団体が原爆慰霊碑前でそれぞれ座り込み。平岡敬広島市長が抗議文をクリントン大統領に送る
1999/2/10
日本原水協系の原水爆禁止世界大会実行委員会が東京都内での総会で、今夏の大会基調を定めた「参加よびかけ文」を採択。他の原水爆禁止運動団体との統一行動を呼び掛ける姿勢を明かす
1999/2/13
高知県が「非核三原則を踏まえる」などと定めた非核港湾条例案をまとめる。野田毅自治相が「港湾管理者の権限外」と批判
1999/2/19
明石康氏が東京都知事選へ出馬のため広島平和研究所長の辞表を平岡市長に提出
1999/2/21
インドのバジパイ首相とパキスタンのシャリフ首相がパキスタンのラホールで会談。偶発的な核戦争防止、弾道ミサイル実験の事前通告に合意
1999/2/23
「広島、長崎への原爆投下による第二次大戦終結」が、米のメディア博物館「ニュージアム」による20世紀の百大ニュースを選ぶ投票で1位に
1999/2/23
高知県の橋本大二郎知事が、県議会に非核港湾条例案とともに、外国艦船の寄港の際は非核証明書を外務省に求めるとする運用要綱案を提示
1999/2/23
長崎市が被爆地域の指定を爆心地から半径12キロに拡大、是正するよう求めるため、未指定区域の住民を対象に被爆証言収集などの調査を4月から始めると発表
1999/2/24
広島県の藤田雄山知事が、高知県の非核港湾条例案などに関連し、国の「非核三原則」の堅持を理由に否定的な見解を示す
1999/2/28
中国新聞社が、原爆で多くの生徒が犠牲になった旧広島市立第一高等女学校(現市立舟入高)の2年生6クラスの被災状況をまとめる。被爆死した264人のうち、226人の遺影を確認