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ヒストリー

ヒロシマの記録1996 7月


1996/7/1
クリントン米大統領が、インド、パキスタン両国の首脳にCTBT交渉合意に向けて協力を求める書簡を送る
1996/7/1
広島県双三郡布野村が、福祉公園入り口に戦後50周年を記念した「平和祈念の碑」を建立し、除幕式
1996/7/2
岡山県議会が中国核実験に抗議し、核実験即時中止を求める決議案を全会一致で可決
1996/7/5
日本被団協や日本生協連合会、日本反核法律家協会が、オランダ・ハーグの核兵器使用と威嚇の違法性を審理している国際司法裁判所(ICJ)の勧告的意見を傍聴するため代表団を派遣
1996/7/6
岩国市原爆被害者の会が総会で、世界の核廃絶、被爆体験の継承とともに、普天間飛行場の空中給油機部隊の岩国移転に反対する総会宣言を採択
1996/7/8
国際司法裁判所(ICJ)が、核兵器使用と威嚇は国際法上違法か合法かについての審理で、国連総会に対する勧告的意見として、「国際法や人道に関する諸原則、法規に一般的に反する」との見解を示しながらも、「現状の国際法では、国家の存亡にかかわる自衛の極端な状況の中で、違法か合法かについて決定的な結論を下すことはできない」と明確な判断を避ける
1996/7/9
中国電力島根原発1号機が、発電を再開
1996/7/11
広島平和教育研究所が、広島県内の小、中学生を対象に実施した平和教育アンケート結果をまとめる。原爆投下について「人道上許せない」は、前回の70・3%に対し55%に減る
1996/7/15
広島市の原爆供養塔に安置されている原爆死没者の遺骨の納骨名簿の掲示が、全国で一斉に始まる
1996/7/15
チェルノブイリ原発事故の被曝(ばく)者の新たな救援の道を探るため市民グループ「ジュノーの会」(事務局・府中市)の派遣する被爆者相談員2人が、ウクライナへ向け広島を出発
1996/7/16
広島市の原爆資料館が、被爆建造物についての白書「ヒロシマの被爆建造物は語る―未来への記録」を発刊
1996/7/17
第3回国連軍縮広島会議(国連主催)が、広島市の広島国際会議場で開幕。「より安全な、また核兵器のない世界に向けての共通の努力」がテーマ。22カ国の政府関係者ら62人が参加。20日の全体会議で、CTBTの早期合意などを求め、閉幕
1996/7/20
広島国際文化財団の「アジア記者招請プロジェクト」に参加する3カ国4人のジャーナリストが、広島入り
1996/7/20
被爆者の体験を描いた漫画「はだしのゲン」が、東京で初のミュージカル公演
1996/7/21
ジャカルタで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)定期外相会議が、核拡散防止条約(NPT)完全履行を盛り込んだ共同声明を発表し閉幕
1996/7/22
平岡敬広島市長が平和への活動、思いをまとめた「希望のヒロシマ―市長はうったえる」を刊行
1996/7/23
旧日本軍の戦争加害と原爆被害を同時に検証する「侵略と原爆展」が、広島市の県民文化センターで開幕。31日まで
1996/7/23
広島国際シンポジウム(広島大原爆放射能医学研究所など主催)が、広島市の広島国際会議場で開幕。低線量被曝(ばく)の人体に与える影響などがテーマ
1996/7/23
山口県原爆被害者団体協議会の総会で、大学生や市民ボランティアに被団協の活動に協力を要請する運動などを盛り込んだ96年度の活動計画を決定
1996/7/26
平岡敬広島市長と伊藤一長長崎市長が、被爆の実相を世界に伝えるため池田行彦外相に、政府主催の海外での原爆展開催を要望
1996/7/26
広島市が、現代美術を通じて人類の平和を訴え続ける作家に贈る「第3回ヒロシマ賞」の授賞式で、米ニューヨーク在住の美術作家レオン・ゴラブ、ナンシー・スペロ夫妻に賞状などを贈る
1996/7/26
クリントン米大統領が、世界最大のコンピューターメーカーIBM社と、核実験を行わないで核兵器の安全性を維持する模擬実験技術用のスーパーコンピューターの開発契約を結ぶ方針を言明
1996/7/28
東京都原爆被害者団体協議会(東友会)が、東京都品川区の東海寺で原爆犠牲者慰霊祭・追悼のつどい
1996/7/29
中国政府が、新疆ウイグル自治区のロプノル実験場で地下核実験を実施、30日から核実験を凍結(モラトリアム)するとの声明を発表
1996/7/29
ジュネーブ軍縮会議の核実験禁止特別委員会が、CTBTの採択を目指し再開。議長最終案についてインドが採択阻止も辞さないとの構えを見せたことから、軍縮会議での最終案採択を経ずに直接国連総会へ持ち込み、多数決で押し切り採択しようという案が浮上
1996/7/29
「反核平和の火リレー」が、広島県内を一巡しゴールの広島市の平和記念公園に到着
1996/7/29
長崎市の原爆被災資料協議会が、建造物や樹木などの被爆遺構は633件に上ると報告
1996/7/30
中国の核実験に抗議し、「核実験中止広島緊急行動委員会」の約100人が、広島市の平和記念公園の原爆慰霊碑前で座り込み
1996/7/31
原爆被害者福祉センター広島平和会館(伊藤サカエ理事長)が、被爆者と一般戦災者の連携を目指し実施した「一般戦災者アンケート」の結果をまとめる。一般戦災者の定義があいまいで、補償への取り組みも少ないことが判明
1996/7/31
広島県原水禁の呼び掛けで被爆者や市民ら約90人が、広島市中区の平和記念公園で中国核実験に抗議の座り込み。499回目
1996/7/31
米エネルギー省が、米の核兵器解体で生じる広島型原爆8000発以上に相当する高濃縮ウランを低濃縮ウランにしたうえで、米国内の商業用原子炉で利用する具体的な計画を発表

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