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NPT会議 外相、出席へ含み 

■記者 岡田浩平

 外務省は27日、5月3日から米ニューヨークの国連本部で始まる核拡散防止条約(NPT)再検討会議に討議のたたき台として提出した文書を公表した。 核軍縮関連では、公表済みの作業文書「実践的核軍縮・不拡散措置の新パッケージ」に加え、核不拡散・核軍縮に関する国際委員会(ICNND)の報告書概要もオーストラリアと共同提出した。

 被爆証言の継承手段の提案などを盛り込む「軍縮・不拡散教育」の作業文書、国際原子力機関(IAEA)やNPTの機能強化に関する文書も出した。

 一方、2020年までの核兵器廃絶の工程を記した平和市長会議提案の「ヒロシマ・ナガサキ議定書」は出していない。軍備管理軍縮課の鈴木秀雄課長は「今のところ具体的に出す予定はない。状況をみて考える」と説明した。

 また、岡田克也外相は会見で、自身の出席について「重要なタイミングで訪米するということも考えていないわけではない」と、28日までの会議の終盤での出席の可能性に含みを持たせた。

(2010年4月28日朝刊掲載)

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