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ヒストリー

ヒロシマの記録1992 9月


1992/9/2
兵庫県美方郡温泉町が湯村温泉の湯を被爆者保養施設の神田山やすらぎ園と原爆養護ホーム倉掛のぞみ園に贈る。温泉町は胎内被爆問題を扱ったテレビドラマ「夢千代日記」の舞台
1992/9/2
国連が日本政府にカンボジアへのPKO派遣を正式要請。被爆者や市民団体が反対運動強める
1992/9/3
原爆遺跡保存運動懇談会(座長、後藤陽一広島大名誉教授)が被爆建物の保存を訴え街頭署名集め
1992/9/5
「原爆の子の像」の折りづる約5,500羽を焼失
1992/9/6
広島県被団協(市岡正憲理事長)や同県原水協などが、平和記念公園でPKO抗議座り込み
1992/9/6
山口市の山口県原爆被爆者福祉会館ゆだ苑の財政が悪化し「再生特別委員会」が初会合。被爆者援護と保養の両方の実施は困難との判断から保養部門を山口県生活協同組合連合会に経営委託へ
1992/9/6
米国原爆被爆者協会がサンフランシスコで総会。理事選出で意見が分かれ、反本部側が退場し流会
1992/9/7
アマコスト駐日米大使が原爆慰霊碑に献花。広島訪問は20年ぶり
1992/9/8
広島市が庁内各部局に被爆50周年事業やアイデアの提出を指示
1992/9/10
平井龍山口県知事が県会で非核宣言に否定的見解示す
1992/9/11
米エネルギー省が「核爆弾の爆発力を増すトリチウム製造用原子炉の建設計画を断念」と発表。同省の核兵器生産は休眠状態に
1992/9/11
府中市の「ジュノーの会」が医療チームをウクライナに派遣。3回目。広島大原医研の佐藤幸男教授、武市宣雄講師、上田一博教授、吉沢浩司教授ら
1992/9/11
東京で皮工芸品研究所を主催する川合京子さんが皮を使った「レクイエム・ヒロシマ」を制作
1992/9/15
中国新聞が連載「揺らぐ在米被爆者」を掲載
1992/9/15
「強制連行された中国人被爆者との交流を進める会」(牛尾美保子世話人)が、広島市で中国青島市の徐立伝さん追悼集会
1992/9/15
米シンクタンクのランド研究所が、日本国民の「反核感情」が核拡散防止に役立つと指摘
1992/9/16
原爆遺跡保存運動懇談会(後藤陽一座長)が、広島市議会に被爆建物保存の賛同署名1万1,800人分を提出。計5万4,844人分に
1992/9/17
市民団体「強制連行された中国人被爆者との交流をすすめる会」が、広島刑務所で被爆した中国人の実態調査や渡日治療を広島市に要請
1992/9/18
米上院が核実験停止の修正条項を盛り込んだ国防支出権限法案を可決。大統領の拒否権封じ
1992/9/18
米がネバダで地下核実験
1992/9/18
広島市南区の被爆建物、旧陸軍被服支廠の再生策を探る県の保存・活用方策懇話会が初会合
1992/9/19
広島市の女性グループ「むらさきつゆくさの会」(平木薫さんら15人)が、原爆ドーム前で高速増殖炉「もんじゅ」の是非を問う市民投票実施
1992/9/19
旧日本軍がタイ-ビルマ間に建設した泰緬鉄道のタイ側起点カンチャナブリ市のニタット・タノムサップ市長が原爆資料館を見学
1992/9/19
平岡広島市長が米核実験に抗議文。21日、被爆者らが広島市の原爆慰霊碑前で座り込み
1992/9/20
第2回核被害者世界大会がドイツ・ベルリンで開幕。日本から原水禁国民会議の代表団(松岡信夫団長)58人が参加。広島から広島県原水禁派遣の寺岡昭壮広島県教組副委員長ら13人
1992/9/21
青森県六ケ所村に建設が進む低レベル放射性廃棄物貯蔵センターについて日本原燃と青森県、六ケ所村の3者が安全協定を締結。12月操業にゴーサイン
1992/9/22
劇団民芸が広島市で「泰山木の木の下で」を公演。広島公演は8年ぶり、民芸の同作品公演は400回を超す。主演の北林谷栄さんは82歳に
1992/9/23
米がネバダで地下核実験
1992/9/24
平岡広島市長が米核実験に抗議文。26日、広島市原爆被害者の会が原爆慰霊碑前で座り込み
1992/9/24
米下院本会議が、核実験停止の修正条項を盛り込んだエネルギー水資源開発支出法案を可決。上院も可決。10月から1993年7月1日まで核実験を停止し、97年からは全面停止。ブッシュ大統領が、地元関連予算との絡みで拒否権行使を断念へ。中国新聞が断念の背景を解説
1992/9/24
9月28日からウクライナで開く「チェルノブイリ原発事故の社会心理学的影響に関する国際会議」に放射線被曝者医療国際協力推進協議会(放医協)が、広島の医師ら3人を派遣
1992/9/27
広島市中区河原町に「世界平和人類和楽祈りのセンター」完成。建立世話人会代表は大河原健次郎氏
1992/9/27
米海軍強襲揚陸艦ベローウッドの佐世保基地配備(30日)を前に、佐世保市内で革新団体などが母港化反対の抗議行動(長崎新聞9・28、9・29、9・30)
1992/9/28
米国原爆被爆者協会の南カリフォルニア支部(寺西啓中支部長)、ハワイ支部(平野泉支部長)が脱会届。両支部は9月25日付で「米国広島・長崎原爆被爆者協会」を結成。29日、寺西氏が厚生省に経緯を報告
1992/9/28
韓国原爆被害者協会の郭貴勲会長が広島市内で、日本政府から在韓被爆者への拠出金40億円の使途について韓国政府などと合意したと表明。被爆者全員への健康管理手当支給など
1992/9/28
第二次大戦後の広島市を撮影した元オーストラリア兵ビル・シェリフさんが、当時のネガフィルムを持って広島市を再訪。1948、49年の平和塔など写る
1992/9/28
インドのバーバ原子力センターが「25日、中国の核実験を検知」と発表。10月4日、中国が確認
1992/9/29
広島市議会が原爆ドームを世界遺産条約に基づく「文化遺産」として追加推薦するよう国に求める意見書を全会一致で採択
1992/9/29
常陸宮華子さんが原爆慰霊碑に献花
1992/9/30
平岡広島市長が中国核実験に抗議文
1992/9/-- 
国際環境保護団体のグリーンピースと米の天然資源保護協会が冷戦後の米の核配備状況まとめる。国内外に1万9,000発、うち1万1,500発が実戦配備中で残りは解体待ち。ドイツは325発、核基地は5カ所に激減

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