×

ヒストリー

ヒロシマの記録1990 1月


1990/1/2
東京電力福島第二原発1号機が1989年12月の油漏れ事故に続き、異常警報で運転停止
1990/1/3
公明党がスウェーデンのストックホルム国際平和問題研究所(SIPRI)に匹敵する軍縮研究機関「国立平和研究所」(仮称)の国会設置を提唱
1990/1/6
広島赤十字・原爆病院の蔵本潔副院長が国際赤十字社派遣のソ連チェルノブイリ原発事故調査団に加わり現地へ出発
1990/1/9
広島赤十字・原爆病院の被爆建物保存に向け、病院労組や「原爆被害者証言のつどい」など7団体が、爆風でゆがんだ鉄の窓枠がある本館は現状のまま残すよう広島市議会に要請。10日には街頭署名。18日、広島県知事と県議会へ要請書を提出
1990/1/10
広島市立舟入高の生徒らが前身の市立高等女学校の戦争と被爆のかかわりを「年表-私たちの学校と戦争」にまとめ、市立高校総合文化祭で発表
1990/1/10
科学技術庁が東大医学部付属病院の医療・研究用放射性同位元素(ラジオアイソトープ)の管理が「極めてずさん」と指摘。病院に改善指導を通告
1990/1/16
反核市民団体「ピース・リンク広島・呉・岩国」などが沖縄近海で水爆搭載機の水没事故を起こした米空母タイコンデロガ問題に関し、全国1,450の非核宣言自治体を対象にアンケート調査を開始
1990/1/17
日本原水協の原水禁1988年世界大会・国際会議起草委員会の討議内容が無断録音されたとして大会運営委が広島東署員らを偽計業務妨害罪などで告発した事件で、広島地検が不起訴処分を決定
1990/1/18
府中市の府中中3年生が卒業記念に制作した「平和の像」が完成、同校で除幕式
1990/1/18
本島等長崎市長が市役所玄関前で、右翼幹部に短銃で撃たれ1カ月の重傷。「天皇に戦争責任はある」との同市長の発言に反発した犯行。19日、「テロに負けるな」と長崎市内各所で抗議集会。核戦争防止国際医師会議(IPPNW)など激励電報は20日まで639件に
1990/1/19
広島の被爆体験の語り部たちでつくる「被爆体験証言者交流の集い」(14団体)が広島市の広島国際会議場で、学術的な面から被爆の実態を聞く研修会開く
1990/1/19
広島赤十字・原爆病院の蔵本潔副院長が国際赤十字によるソ連チェルノブイリ原発事故調査から帰国。広島空港で「周辺住民の健康不安は大きい」と語る
1990/1/19
ソ連のゴルバチョフ書記長がクレムリンであった「生存のための環境・開発国際会議」の開幕式で、「米が追随するなら核実験を全面的に中止」と演説
1990/1/20
反核連絡団体の「核兵器廃絶運動連帯」(代表世話人、隅谷三喜男前東京女子大学長ら5人)が東京で日本の非核三原則厳守を求めるアピール、本島等長崎市長の狙撃事件に抗議声明
1990/1/20
日本被団協などが「被爆45周年被爆者援護法実現全国総決起大会」を広島市内で開催。被爆者ら1,200人が参加。被爆者援護法制定を求める1,000万人国会請願署名などを呼び掛ける「ヒロシマからのアピール」を採択
1990/1/22
ソ連急進改革派のリーダー、ボリス・エリツィン人民代議員が広島市の原爆資料館を見学。「世界の運命にかかわる人々はここを訪れるべき」と感想
1990/1/22
西ドイツ週刊誌シュピーゲルが「1976年東ドイツの原発で、あわや炉心溶融の大規模火災」と報道 1990/1/22
米国務省の報道担当官が対ソ核実験制限・禁止交渉再開の無期限延期決定を明らかに
1990/1/22
原水禁団体や市民団体、文化人らによる「被爆者援護法実現・みんなのネットワーク」が東京で初会合。大江健三郎氏が「被爆者の運動こそ世界に通じる反核兵器運動。援護法運動に賛同する」と述べる
1990/1/23
広島市の「天皇代替わり監視・情報センター広島局」(宗像基代表)が、荒木広島市長が18日の記者会見で本島等長崎市長の天皇発言について「公の立場にいるものは、あからさまに自分の考え方を述べるべきでない」と語ったのを受け、荒木市長に抗議文
1990/1/24
中国電力島根原発1号機が再循環ポンプモーター振動検出器の異常で運転を停止して以来、140日ぶりに営業運転を再開
1990/1/27
「核実験抗議国際共同行動デー」で、被爆者ら70人が小雪の舞う中、広島市の原爆慰霊碑前で核実験の即時停止を求め座り込み
1990/1/29
米国立スミソニアン博物館が「原爆投下機エノラ・ゲイを展示する航空宇宙博物館別館をワシントン郊外に建設」と発表
1990/1/29
東ドイツ環境相が「原発の新規建設を今後中止」と発表
1990/1/30
新俳句人連盟広島支部など16団体でつくる「中曽根句碑撤去要求連絡会」が1万0,910人の署名を添え、広島市に句碑撤去を申し入れ
1990/1/--
山口県教育庁総務課長補佐の吉次薫氏が被爆地ヒロシマをテーマに句集「流灯」を自費出版
1990/1/--
「原爆の図」で知られる丸木位里、俊夫妻が反原発の立場から続ける原発稼働分の電気料金不払いで、埼玉県東松山市の丸木美術館への送電停止が8カ月に。支援グループは風と太陽の自家発電を計画
1990/1/--
浦上天主堂敷地内の信徒会館建設予定地から大量の被爆レンガ出土

年別アーカイブ