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ヒストリー

ヒロシマの記録1988 4月


1988/4/1
広島原爆病院と広島赤十字病院が合併し「広島赤十字・原爆病院」として新発足
1988/4/1
NHKがチェコスロバキア国営放送局と共同製作のドキュメンタリードラマ「鐘のひびき~プラハからヒロシマへ」を放送。原爆ドームをめぐるチェコスロバキアの少女と日本の少年の友情描く
1988/4/1
第3回国連軍縮特別総会(SSD3)に向けシカゴからニューヨークへの平和行進スタート。日本山妙法寺の吉田行典上人ら7人の僧侶と米平和運動家ら15人
1988/4/1
広島県賀茂郡黒瀬町がポーランド・アウシュビッツ国立博物館から永久貸与された遺品類の一部を町役場に常設展示
1988/4/2
原水禁と草の根平和団体による「今年こそ非核・軍縮・平和を第3回国連軍縮総会に向けて行動する会」が東京で討論集会「反核ライブ」。大石武一前国際軍縮議連会長、武者小路公秀国連大学副学長、宇都宮徳馬参院議員、新村猛名古屋大名誉教授らが参加
1988/4/3
ヒロシマ被爆二世の会(川本美恵代表)など主催のヒロシマ平和講座の1988年度第1回講座
1988/4/3
荒木広島市長がソ連実験に抗議電報。5日、被爆者らが広島市の原爆慰霊碑前で座り込み
1988/4/3
ソ連がセミパラチンスクで地下核実験。タス通信が伝える
1988/4/6
真言宗御室派青年教師会の「平和のともしび法灯リレー」が平和記念公園を出発。京都・仁和寺の開創1100年記念行事
1988/4/6
米戦略爆撃調査団の一員として被爆者を撮影した父の遺志を継ごうと、広島取材を進めていた米のレスリー・スッサン・パーハムさんが帰国
1988/4/7
米がネバダで地下核実験
1988/4/7
原水禁国会議などの「今年こそ非核・軍縮・平和を第3回国連軍縮総会に向けて行動する会」が竹下首相に海洋核戦力全廃への努力、被爆者援護法制定などを求める要望書提出
1988/4/8
米ボストンのマサチューセッツ芸術大が、丸木位里、俊夫妻に名誉博士号を授与。授与式には同夫妻と丸木美術館理事長の袖井林二郎法政大教授らが出席。会場には原爆の図「幽霊」など代表作20点を展示
1988/4/8
荒木広島市長が米核実験に抗議電報。10日、広島市の原爆慰霊碑前で被爆者らが座り込み
1988/4/8
NHKが1946年の米ビキニ原爆実験の全容を伝える「RADIO・BIKINIビキニ核実験はこうして行われた」を放送。米がムービー、スチール計750台のカメラで記録したフィルムで、海軍省倉庫に秘密に保管
1988/4/9
「第3回国連軍縮特別総会(SSD3)に向けて行動するヒロシマの会」が広島市で結成総会。森滝市郎広島県被団協理事長、立川昭二郎広島修道大学長ら47人が呼びかけ
1988/4/9
広島市原爆ドーム保存調査技術検討委員会(委員長、佐藤重夫広島工業大教授)が最終報告を市に提出。「腐食した鉄骨などの一部補修が必要」
1988/4/10
広島平和文化センターの高橋昭博事業部長がスウェーデン、イタリアへ語り部の旅に。ルンド大で講演、カールソン首相、故パルメ首相夫人らとも会見。イタリアではローマ大で講演、ローマ法王にも接見へ
1988/4/11
ニュージーランド・クライストチャーチ市のヘイミッシュ・ヘイ市長夫妻が原爆資料館を見学
1988/4/11
ソ連と米が3日と7日に行った核実験に抗議し、広島大生が本部キャンパスで座り込み。5回目
1988/4/12
日本グラフィックデザイナー協会と広島国際文化財団の「ヒロシマ・アピールズ・ポスター」第6作が完成。作者は田中一光氏
1988/4/13
オーストリアのヘルベルト・シャンベック上院議長ら議員5人とミヒャエル・フィッツ駐日大使らが原爆資料館を見学
1988/4/14
平和学習で広島を訪れ被爆体験を聞く修学旅行生は年間20万人以上-。広島平和文化センターがまとめる。1986年の修学旅行生56万3,000人
1988/4/15
中国共産党中央党校の江流教育長ら4人が原爆資料館を見学
1988/4/17
「SSD3に向けて行動するヒロシマの会」が軍事費削減などを求め署名活動をスタート。19日、全国組織の「SSD3に向けて行動する会」も東京で、1,000万署名を目指して街頭キャンペーン始める
1988/4/17
荒木広島市長が、24日からイタリアのコモ市で開かれる第2回世界平和連帯都市市長会議理事会に出席のため広島出発
1988/4/19
広島出身の指揮者大植英次さんが率いるボストン・ユース交響楽団の120人が原爆資料館を見学
1988/4/21
米ソ外相会談で核実験の検証に関する合同査察に合意
1988/4/21
軍縮NGOニューヨーク、ジュネーブ両委が第3回国連軍縮特別総会(SSD3)でのNGO関係の発言団体を決める。日本関係は世界平和連帯都市市長会議、国連議員連盟、原水禁、原水協、被団協、「SSD3の成功に向けての市民準備会」、立正佼成会、創価学会の8団体9人
1988/4/21
衆院社労委が被爆者に対する手当増額を盛り込んだ被爆者特別措置法改正案を可決。社会、公明、民社が共同提案していた被爆者援護法案は取り下げ
1988/4/22
広島大の好村富士彦教授が中国新聞に「エアリングハーゲン氏を悼む」追悼文を寄稿。ヘルムート・エアリングハーゲン氏(元上智大教授)は爆心地から4キロ半離れた広島市郊外長束で被爆、市中心部から避難する負傷者を看護。爆心近くで被爆したドイツ人同僚の話なども含め被爆体験を「ヒロシマとわれわれ」にまとめる。1987年11月3日付「フランクフルター・ルントシアウ」紙が訃報伝える。73歳
1988/4/22
ソ連がセミパラチンスクで地下核実験。タス通信が伝える
1988/4/22
原水禁国民会議が第3回国連軍縮特別総会(SSD3)発言者に広島県原水禁常任理事の伊藤サカエさんを決める
1988/4/22
核兵器全面禁止署名長崎推進委員会(森敏彦代表)が進めている「ヒロシマ・ナガサキからのアピール」署名が長崎市民の過半数を超える22万6,468人に(「長崎年表」)
1988/4/23
音楽プロデューサー山本コウタローさんが「HIROSHIMA87-97コンサート」の収益金7,000万円を「原爆養護ホームの資金に」と広島市に寄付
1988/4/23
荒木広島市長がソ連の22日の地下核実験に抗議電報。24日、森滝市郎広島県被団協理事長らが原爆慰霊碑前で座り込み
1988/4/24
中国新聞協会の代表団11人が広島市を訪れ、原爆資料館を見学、慰霊碑に参拝
1988/4/24
佐賀県内の被爆者で組織する佐賀被団協などが佐賀市内に建設を進めていた「21世紀世界平和の森」が完成、命名式。広島市のクスノキ、長崎市のナンキンハゼなど66本
1988/4/25
米国原爆被爆者協会の倉本寛司会長が、竹下虎之助広島県知事に里帰り治療への協力を要請
1988/4/25
米上院本会議が原爆投下直後の広島、長崎に駐留した元兵士、核実験参加復員兵らに医療手当給付を行う法律を賛成48反対30で可決。5月2日に下院も可決。5月20日、レーガン大統領が署名し発効
1988/4/25
動力炉・核燃料開発事業団の岡山県人形峠、ウラン濃縮原型プラントが操業開始。100万キロワット級原発1基の10カ月分の燃料を作り出す能力
1988/4/26
広島県医師会の杉本純雄会長が「在米被爆者の帰国治療を年間5人、10年間をメドに実施」と米国原爆被爆者協会の倉本寛司会長に約束
1988/4/26
滋賀県甲賀郡甲南町、甲南中の3年生が広島原爆の犠牲者14万人の顔写真を持って広島市を訪れる
1988/4/26
エイズ撲滅キャンペーンで来日中のイタリア下院議員で女優のチチョリーナ(本名イローナ・スタレル)さんが原爆資料館を見学し、慰霊碑に参拝。「性を自由にすることと戦争に反対することはつながります」
1988/4/26
日米新原子力協定が90日間の米議会審議期間が切れ、自動的に承認
1988/4/27
ノーベル賞受賞の故湯川秀樹博士が寄贈した「原爆の子の像」につるす「金色の鶴」が行方不明。広島市の平和記念館倉庫に保管していたが見つからず
1988/4/27
日本原燃産業(東京、大垣忠雄社長)が、青森県六ケ所村、核燃料サイクル基地予定地に計画している低レベル放射性廃器物貯蔵センターの事業認可を申請
1988/4/29
米の環境団体「天然資源保護協会」(NRDC)がソ連科学アカデミーと協力し、ネバダ砂漠で核実験検証の合同テスト。30日も。TNT火薬10トンを使って爆発実験など計3回実施し実験探知に成功
1988/4/29
中国新聞が連載企画「原爆の子の像30年」上、中、下を掲載
1988/4/--
全国高校生平和ゼミナールが、第3回国連軍縮特別総会(SSD3)に向け反核メッセージと署名集め決める
1988/4/--
第3回国連軍縮特別総会(SSD3)への広島統一代表団派遣で、両広島県被団協の話し合いが不調
1988/4/--
茨城県東海村の動力炉・核燃料開発事業団の東海再処理工場周辺の土壌や松葉、海草類に通常の100倍以上の濃度で放射性ヨウ素129が蓄積。科学技術庁放射線医学総合研究所の調べで分かる
1988/4/--
キノコ雲を学校のシンボルに選んだ米ワシントン州リッチランド高校教師から「シンボルを変える活動を続ける」と広島県原水禁に手紙。国語教師のジム・デサレージさんが、仲間の教師ら9人で運動
1988/4/--
一人芝居の砂田明さんが反戦、反核、反公害の朗読詩劇の脚本「鎮魂歌・女の平和」を自費出版
1988/4/--
広島市のアマチュア人形劇グループ「なかよし」代表の徳永弥さんが原爆を扱った自作の脚本4点を集め「ヒロシマのおじぞうさん」を自費出版

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