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NPT会議 首相は不参加 政府 正式発表

■記者 荒木紀貴

 平野博文官房長官は30日、米国・ニューヨークで3日から開かれる核拡散防止条約(NPT)再検討会議に鳩山由紀夫首相が参加しないことを正式に発表した。首相は4日に沖縄入りする予定で、大型連休中は基地問題を最優先に対応するとしている。

 平野長官は記者会見で、首相が4日に沖縄県を訪れ、米軍普天間飛行場の移設問題で仲井真弘多知事と会談すると説明。再検討会議への出席を見送った理由については「総理自身も大きな政治政策と常々考えているが、現時点の現実対応として見た時、政権の重要案件としては基地問題がある」と述べた。

 首相は昨年11月の参院予算委員会で再検討会議に関し「できる限り出席することを個人的には強く期待している」と答弁。被爆者や反核平和団体の間では被爆国の代表として首相のリーダーシップに期待が高まっていた。

 外務省は30日、再検討会議に福山哲郎外務副大臣が出席し、一般討論で演説すると公表した。

(2010年5月1日朝刊掲載)

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