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ヒストリー

ヒロシマの記録1982 12月


1982/12/1
広島市東区の書道教師吉田元さんが、被爆直後、広島城内から掘り起こされたケヤキ切り株に書を刻んだついたてを広島護国神社に奉納
1982/12/2
モスクワで開かれる「国際記録芸術写真展」で、被爆写真家森下一徹さんの作品が最優秀賞
1982/12/3
国連総会本会議で、日本などがまとめた平和維持への国連強化を求める決議を全会一致で採択
1982/12/3
「軍縮と安全保障に関する独立委員会」(パルメ委員会)委員長として1981年に広島を訪れたスウェーデンのパルメ首相から原爆資料館に反核と平和を誓う手紙(12・4)
1982/12/3
中国電力が進める萩原子力発電所の候補地とされる萩市黒崎岬一帯の山林所有者21人の代表が、中電萩営業所と同市、市議会に「土地は売らない」と通告
1982/12/4
山口県熊毛郡上関町の祝島の区長が町役場に対し、同町への原子力発電所の建設反対を申し入れ
1982/12/5
ソ連がセミパラチンスクで地下核実験を実施(12・6夕)
1982/12/5
公明党が国連広報センターに第3回国連軍縮特別総会の広島開催を申し入れ
1982/12/6
荒木広島市長がソ連の地下核実験に抗議電報。8日、原爆慰霊碑前など広島県内26カ所で座り込み
1982/12/6
ソ連のウスチノフ国防相が欧州中距離核戦力(INF)削減交渉での米提案ゼロ・オプションを拒否。「米が次期戦略ミサイルMX配備に着手すれば、ソ連も新型ミサイルを配備する用意がある」と発言
1982/12/7
シュルツ米国務長官が、偶発核戦争防止についてソ連が米ソ交渉に合意したと明かす
1982/12/7
米戦略空軍のB52戦略爆撃機16機が巡航ミサイルを積載して16日から実戦配置-。米空軍が発表
1982/12/7
米下院本会議が次期戦略ミサイルMXの生産費を全面的に削除する予算修正案を大差で可決。レーガン大統領の核戦略に打撃
1982/12/8
NATOが「ソ連は西欧、アジアを標的に中距離ミサイルSS20を9基配備し、計333基に」と発表(12・10)
1982/12/8
広島市西区の三滝寺で歌手「ジョン・レノン3回忌」の集い。フリー編集者加藤雄治さん(同市中区南千田東町)が実行委員会を結成、約50人が参加
1982/12/9
イスラエルのモダイ・エネルギー相が「1年以内に原子力発電所の建設に着手」と語る
1982/12/9
映画監督木下恵介さんが初の原爆映画「この子を残して」製作のため原爆資料館を訪問。故永井隆博士の家族がモデル。1983年2月から長崎で撮影へ
1982/12/10
中国5県の県労会議で構成する反原発中国5県共闘会議が、科学技術庁、原子力安全委員会に原子力発電所の公開ヒアリング民主化を要請。開催期間の延長や意見内容の事前通告中止、自由討論など
1982/12/10
1982年度ノーベル平和賞にスウェーデンのアルバ・ミュルダール女史とメキシコのアルフォンソ・ロブレス元外相。核軍縮運動への貢献が理由
1982/12/10
婦人グループ「山下会」(楠登喜子代表)の体験手記集「ヒロシマの朝そして今」が出版
1982/12/10
広島県内20医療機関で被爆二世の検診が始まる。1983年2月10日まで2カ月間実施
1982/12/10
日本被団協の山口仙二代表委員らが首相官邸を訪れ、中曽根康弘首相に被爆者援護法制定を要請
1982/12/10
米がネバダで地下核実験
1982/12/11
荒木広島市長が米地下核実験に抗議電報。13日、原爆慰霊碑前など広島県内26カ所で抗議の座り込み
1982/12/11
日本被団協が東京都内で「ふたたび被爆者をつくるまい、基本法2周年国民法廷運動を進める集い」を開会
1982/12/11
原爆被爆者対策基本問題懇談会(7人委)の答申2年目に合わせ、「原爆被爆者援護法制定要求県民のつどい」が広島市で開会、約300人が参加。広島の民間7団体によるシンポジウム「援護法制定のために私たちは何が出来るか」にも約100人が参加
1982/12/11
動力炉・核燃料開発事業団が人形峠事業所(岡山県苫田郡上斎原村)に建設した精錬転換パイロットプラントで六フッ化ウランが初出荷
1982/12/11
ジュネーブの欧州中距離核戦力(INF)削減交渉で、ソ連が核ミサイル600基の半数以上を削減する妥協案を示唆
1982/12/11
岡山大医学部で30年間も放射性廃棄物200リットル分を鉄製容器に入れ放置していたことが明るみ(12・12)
1982/12/11
広島市内の医療ケースワーカーらで作る「原爆被害者相談員の会」(代表、河合幸尾広島女子大助教授)が相談員の活動記録をまとめた「ヒバクシャ-ともに生きる」を発刊
1982/12/11
核戦争防止国際医師会議(IPPNW)広島県支部が広島での国際会議推進を決める
1982/12/12
広島県被爆二世団体連絡協議会(木原省治代表)が西ドイツの運動家ウォルフガング・クリューガーさんを招き意見交換
1982/12/12
NATOの中距離核ミサイル欧州配備計画決定3周年に抗議し、西ドイツ各地で数千人が反核デモ
1982/12/12
1983年末に欧州初の巡航ミサイル96基を配備予定の英バークシャーのグリーナムコモン米軍基地周辺で、女性1万2,000人が包囲デモ
1982/12/13
国連本会議で核凍結2決議を圧倒的多数で採択。日本は反対、棄権
1982/12/13
世界イスラム会議機構(本部パキスタン)のイナムラー・カーン事務総長が広島を訪問。原爆資料館を見学
1982/12/13
原水禁山口市民会議と下関市民会議が、米核実験に抗議の座り込み。16日、岩国地区労も
1982/12/13
韓国原爆被害者協会の活動を支援するため、広島の医師河村虎太郎さんらが募金活動へ
1982/12/14
ソ連が最新型の潜水艦発射弾道ミサイルSSNX20の発射実験に成功-と米情報当局が明かす
1982/12/14
山口県熊毛郡上関町の原発誘致推進派の住民が「上関町の発展を考える会」の設立総会を開き、原発誘致の請願を決定
1982/12/14
福山市で10フィート運動の原爆映画の上映活動を続けた若者らが「戦争と平和を語る青年のつどい」を結成
1982/12/16
山口県熊毛郡上関町の加納新町長が町会本会議で、中国電力の原子力発電所の誘致問題について「企業誘致の一環として原発も検討」と答弁
1982/12/16
核弾頭付き空中発射巡航ミサイル(ALCM)を積載した米空軍の戦略爆撃機16機が実戦配備
1982/12/18
広島港に入港中の北朝鮮の貨物船クムスサンのヒョン船長ら13人が原爆資料館を見学
1982/12/18
南アフリカ共和国ケープタウン郊外で建設中のケーベルク原子力発電所が爆発。仏の技術で1976年から建設中。19日、南アの非合法黒人解放組織アフリカ民族会議が攻撃を認める声明
1982/12/18
福山市の詩吟会「吟詠芦水会」が「吟詠による鎮魂と平和への祈り」をレコード化し発売
1982/12/20
荒木広島市長が海外20カ国56都市に都市連帯メッセージ送付を表明
1982/12/21
大阪府枚方市議会が「非核平和都市宣言」を決議
1982/12/21
アンドロポフ・ソ連書記長がソ連60周年記念式典で演説。(1)欧州配備のソ連中距離核ミサイルを英、仏保有数と同数に削減の用意(2)ソ連が戦略核兵器を25%以上削減し、米も運搬手段を米ソ同数まで削減
1982/12/21
ソ連の欧州核削減案を米が全面拒否
1982/12/21
英の反核団体「核軍縮運動」(CND)が巡航ミサイルの配備される1983年の8月に欧州反核行動の強化を計画
1982/12/22
米で反核、平和運動を続けるフォードハム大学のジョセフ・フィッツパトリック教授とロヨラ大学のトーマス・ギャノン教授が広島市立翠町中学校を訪問。米と広島の中学生の相互交流を話し合う
1982/12/22
原爆症治療のため日本に不法入国し、窃盗事件で有罪判決を受け、特別在留更新が不許可になった韓国人被爆者の孫振斗受刑者が、在留期間更新不許可処分の取り消しを求める行政訴訟を福岡地裁に起こす
1982/12/23
白血病で死亡した長崎の被爆女教師をモデルにした映画「せんせい」の「広島上映を成功させる会」が発足。相原和光広島YMCA総主事らが呼び掛け(12・23、12・24)
1982/12/23
広島県原水協と広島県被団協が広島原爆病院など3施設の498人に、1人1,000円の年末見舞金
1982/12/24
広島平和教育研究所が「ヒロシマ平和カレンダー」を作製。1981年に続き2回目
1982/12/25
米が原子力空母エンタープライズを15年ぶりに来春、日本に寄港させると通告
1982/12/26
ソ連がセミパラチンスクで地下核実験
1982/12/26
原子力発電所から出る低レベル放射性廃棄物の保管施設誘致で揺れる北海道幌延町で、誘致推進派の成松佐喜男氏が町長に初当選
1982/12/27
広島県原爆被爆教職員の会の石田明会長ら7人が呼びかけて「在外被爆者支援連帯ヒロシマ委員会」が発足。まず在米被爆者の広島治療を支援へ
1982/12/27
平和の灯奉讃会(藤田一暁会長)の会員ら約70人が新年を前に平和記念公園の平和の池を清掃
1982/12/27
広島平和文化センターが冊子シリーズ4冊目の「国際連合の話」を発行。1部500円
1982/12/28
荒木広島市長がソ連の地下核実験に抗議電報
1982/12/--
米国の軍需産業で働く人たちが「平和のための高度技術専門家集団」をマサチューセッツ州ニュートンで結成。会長はウォーレン・デービス博士
1982/12/--
英クリスマス島核実験に参加した元兵士フィリップ・マン氏らが被曝の補償を求める運動を開始
1982/12/--
平和に貢献した団体に贈られる「アリス・ハーズ夫人記念平和基金」(代表芝田進午広島大教授)が広島市の翠町中学校生徒会に。9日に贈呈へ
1982/12/--
岡山県浅口郡里庄町が同町出身の故仁科芳雄博士を顕彰する基金創設へ。12月町会に条例案
1982/12/--
大阪府被団協(貞永正弘理事長)が25周年事業で体験手記集「原子雲」を発刊
1982/12/--
東京都原爆被害者団体協議会(東友会)が「首都の被爆者運動史-東友会25年のあゆみ」を出版

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