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平和活動担い手 育成講座始まる 原爆資料館 60人が参加

■記者 増田咲子

 平和活動の担い手を育成する連続講座「ヒロシマ・ピースフォーラム」が8日、広島市中区の原爆資料館東館で始まった。この日は約60人が参加し、世界平和の課題についてグループ討議もあった。

 広島平和文化センターの国本善平常務理事が、2020年までの核兵器廃絶に向けた取り組みを紹介。広島市立大広島平和研究所の水本和実教授は「ヒロシマの問題をさらに掘り下げると同時に、世界で起きている問題にも関心を持って」と呼び掛けた。

 受講した広島市立大2年の下村遥さん(20)は「核兵器を廃絶するには、まず被爆地広島を争いや差別がない街にする必要があると思う。多角的な視点で学び、海外にもヒロシマを伝えたい」と話していた。

 講座は広島市などの主催。隔週で今後5回続き、被爆の健康影響や紛争問題などについて学ぶ。

(2010年5月9日朝刊掲載)

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