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イラン核「世界の脅威」 イスラエル外相 自国問題に言及せず

■記者 岡田浩平

 来日中のイスラエルのリーベルマン外相が12日、都内の日本記者クラブで会見し、イランの核開発疑惑を「世界的な大きな脅威だ」と強調した。核拡散防止条約(NPT)加盟など自国の核問題については具体的に言及しなかった。

 外相は「イランが核能力を身に付ければ中東地域で激しい核の装備競争が進む」と指摘した。核に関し北朝鮮、イラン、シリアで協力関係が進んでいるとの認識も表明。日本やイスラエルが「最大の脅威を受けている」と主張した。

 一方、11日の鳩山由紀夫首相らとの会談でNPT加盟を求められたかどうかについては「意見の不一致はあっても、その重みについて互いによく理解できた」と明言を避けた。核の保有、非保有を明確にしない同国の姿勢に国際社会から説明責任を求める声が高まっている点にも「うわさについてはコメントしない」と述べた。

(2010年5月13日朝刊掲載)

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