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「被爆2世の役割実感」 市民団体がNPT報告会 広島

■記者 林淳一郎

 NPT再検討会議に合わせて訪米した市民団体が22日、広島市中区の原爆資料館で相次いで帰国報告会を開いた。

 Yes!キャンペーン実行委員会の報告会では、集まった約40人を前に、広島県被団協など3団体と4人が被爆証言やデモ行進など現地での活動の動画を流しながら、成果や感想を語った。被爆2世の古田光恵さん(63)=南区=は「私たち2世も原爆被害を伝える大切な役割を担っていると実感した」と力を込めていた。

 核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)は、シンポジウムを開催。田中利幸運営委員(60)たち3人が、現地で米国の識者らと原爆投下について意見交換した取り組みなどを報告した。市民約70人が参加した。

 講演した日本被団協の田中煕巳(てるみ)事務局長(78)は「核兵器は人道に反し、人類と共存できないと世界の人々が確信しなければ廃絶は難しい。市民が力を合わせることが大事」と強調した。

(2010年5月23日朝刊掲載)

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