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広島で「平和の尊さ実感」 バングラ国務相が訪問

■記者 教蓮孝匡

 バングラデシュのアブドル・マンナン・カン国務相が22日、広島市中区の平和記念公園を訪れた。原爆慰霊碑に花をささげ、原爆資料館を見学した。同国の現職閣僚の広島訪問は初めて。

 カン氏は、原爆資料館を杉浦信人副館長の案内で見学。原爆投下で焼け野原になった市街地の模型の前では、沈痛な表情で説明に聞き入っていた。

 バングラデシュでは、21都市が平和市長会議(会長・秋葉忠利広島市長)に加盟している。カン氏は見学後、「平和の尊さをあらためて実感した。残りの市にも加盟を呼び掛けるなど、核兵器廃絶のために力を尽くしたい」と述べた。

 カン氏は、都市計画政策を視察するため、20日に来日した。

(2010年5月23日朝刊掲載)

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