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9月の被爆ピアノNY公演へ 安佐南で支援演奏会 

■記者 新山創

 9月に予定される被爆ピアノの米ニューヨーク公演を支援するチャリティーコンサートが22日、広島市安佐南区の大型ショッピングセンターであった。公演に賛同する広島経済大(安佐南区)の学生が企画し、ニューヨークまでピアノを運ぶ費用の募金を呼び掛けた。

 公演を計画するのは、被爆ピアノ再生に取り組む同区の調律師矢川光則さん(58)たち。計画を知った同大メディアビジネス学科の学生15人が「世界への平和の発信を手伝いたい」と、支援のコンサートを企画した。

 コンサートでは、西区のピアニスト向井理佐美さん(37)が、爆心地から約2.6キロの南区段原山崎町で被爆したピアノで、被爆ピアノのために作られた曲やショパンを披露した。地元の園児や小中学生も演奏し、買い物客たち約200人が盛んに拍手を送った。募金には約3万5千円が寄せられた。

 コンサートは3月に続き2回目。中心メンバーの同大3年中西沙知さん(21)=呉市=は「予想以上の人が集まり、被爆ピアノと公演の存在をしっかり伝えられた」と手応えを語った。

 ニューヨーク公演は、米中枢同時テロが起きた9月11日の前後1週間に現地の数カ所で開く予定。

(2010年5月23日朝刊掲載)

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